白馬岳・雪倉岳・朝日岳(2日目)

2日目の4時過ぎ、ヘッドランプをつけ白馬岳山頂を目指す。
朝一番のこの上りはかなり堪えるが、時間の経過と共に変化する山の色と雲海をを眺めながら、登っていく。

山頂手前から、見るご来光 雲海の果ての富士山 剣岳

三国境から雪倉・朝日への稜線

ミヤマアズマギク

コマクサと雷鳥

イワイチョウとマツムシソウの花畑で戯れる
                  クジャクチョウ

チングルマと?

ユキクラトウチソウと雪倉岳山頂

雪倉岳山頂から旭岳・剣岳を望む

イワショウブとハクサンイチゲ

クモマミミナグサと鉢が岳周辺の花街道

ミヤマアケボノソウと雪倉池

雲上の花畑と白馬浅葱

シロウマアカバナと朝日小屋への水平道

ツガザクラとガスの中の朝日小屋

白馬山頂を後に、昨日ヘロヘロで登った道を今朝は気持ちよく三国境まで下っていく。
ミヤマアケボノソウが待っているぞーー!清々しい山の空気を味わいながら、花の稜線漫歩〜雪倉
・朝日小屋への稜線に入る。遠くに朝日岳の姿も・・・今日もロングコースです。

砂礫の中にコマクサの花を見かけるようになり、タカネマツムシソウの薄紫の花が登山道で咲き誇っている
ミヤマキンポウゲとイワイチョウの花の中で何やら動くものが・・・雷鳥の家族が朝ご飯の最中です。
ツンツンと葉をついばむ仕種が可愛い〜〜。

蓮華温泉からの登山道・鉱山道を右に見て、鉢が岳の右山腹を巻く登山道沿いは赤茶色の石の砂礫帯になり、高山植物が豊富なのが判る。鉢が岳と雪倉岳の鞍部に雪倉避難小屋があり、雪倉岳への
上りの前にちょっと一休み(トイレもあります)鉱山道を登って、ここで泊まるのもいいかも・・。

まだハクサンイチゲが咲いていました(あ〜良かった)がチングルマは穂になってしまっています。
花の向うには雨飾山・火打・妙高山が見え、花と展望を満喫できるこんないい天気に恵まれたこと
に感謝。

今朝、歩いてきた白馬からの稜線をユキクラトウチソウの花の向うに見ながら登っていくと広々とした雪倉岳山頂に出る。頂上からは白馬・剣・立山連峰・毛勝三山・朝日岳など360度の展望・・・この空間でのんびりしたいが、ここでまだ約半分の行程・・・クルマユリ・カライトソウ・ハクサンシャジン・ミヤマクワ
ガタなどが咲く斜面を赤男山の鞍部に向かって下りていく。

このコースに入るとめっきり人が少なくなり、同じ顔ぶれで朝日小屋まで前後しながら歩くので自然とお話するようになり、皆さん同類の花好き人間のよう・・・それぞれ花を楽しみながら歩いています。
オッ又、被り付きですね。

花畑の斜面下には雪倉ノ池が見え、妙高の山々の背景・・・無限に広がる景色を見ながら、下っていくと
花畑の中にお目当てのミヤマアケボノソウが咲いていました〜♪
初めて出会う花・・紫の濃淡色の古典的な渋い色合いの花です。

歓声をあげたくなるようなお花畑の斜面を下り、鞍部を過ぎて赤男山の巻き道の樹林の中をしばらく
歩くとつばめ平という採石場のようなガレ場を通り、木道が敷かれた小桜が原に出る。
湿地帯では地名通り、ハクサンコザクラの可愛い花が咲いているがお花畑を通った後では何となく
淋しく感じる。(贅沢かな)イワイチョウ・キンコウカ・コイワカガ・ヨツバシオガマなども咲いている。

水平道分岐は水平道と朝日頂上コースとに別れるが、余り時間的には差がないようだし朝日山頂は
明日、登るので、水平道を朝日小屋に向かう。
水平道とは名ばかりで谷あいを通過したり、結構なアップダウンがあるがキヌガサソウやサンカヨウ(実が食べ頃)リンネソウ・オタカラコウ・イブキトラノオ・クロユリ・タカネヨモギ・コウメバチソウ・・ここも花が多い。

何箇所か雪渓も残っており、その周りにはアオノツガザクラとツガザクラの群落、可愛い花が鈴なりです。
朝日岳と朝日小屋の鞍部にでて、木道を朝日小屋までダラダラと登っていくが、なだらかな上りも何度か立ち止まり、後方の朝日岳を見上げては一息つきながら進む。
やっとこさガスの中の朝日小屋に到着!(4時20分)

小屋に入ると、ここのご主人ゆかりさんが元気いっぱいで、すごく忙しそうにしています。
案内された部屋からは夕日まで見ることができ、感激。
ここの夕食が人気で肉じゃが・てんぷら・サラダ・お味噌汁・果物・ワインor日本酒or焼酎(チョイス)
水分の取りすぎで余り食欲が無く、ワインと持参の酢だち酒でおかずだけ頂く。
平日なのに食堂は満員でさすがに小屋の人気がうかがえます。
明日も4時頃に出発の予定なので、早々と就寝・・・のつもりが鼾と歯軋りのカルテット(参ったな)
今回の山で初めて耳栓の出番でした(-_-)zzz

部屋から見る落日


8月4日(晴れ) 村営山荘ー白馬岳ー雪倉岳ー朝日小屋 約12時間

3日目=朝日小屋ー朝日岳ー五輪尾根ー蓮華温泉へ