データベース移行により サイトアドレスを変更しました。移行先のブログはコチラ➡https://urayama.sakuraweb.com/diary/
▸滋賀県の山(鈴鹿)

錦繍に染まる鈴鹿の谷~尾根

2010年11月13日晴れ:黄砂曇り

鈴鹿の山々に精通しておられるSさんの企画に、山休をとって参加する。

鈴鹿のマイナーコースを歩けるなら4時起床も苦にならない。

京都・大阪・奈良組3台が八日市コンビニで合流し、霊仙山山麓のアゲン原に向かう。 9:12

権現谷沿いの空き地に駐車し、両岸の紅葉を愛でながら谷への取りつき地点まで・・

道標やテープは無い。

苔や草が生え老朽化した橋を渡り、谷に入る。

やっぱり鈴鹿の谷だなぁ。谷を埋める岩が白い石灰岩。水が流れていないので伏流水なのだろう。

両岸の紅葉が見頃、白い岩と相まって渓谷美に色を添えている。9:23
 
▼権現谷の紅葉    ▼不動谷斜面の紅葉

権現谷 不動谷

谷を詰めていると落~!!と先を行くMさんの声と同時にガラガラ!ゴンっという音が谷に響く。

急峻な崖上からの落石が斜面の岩に当って砕け散ったようだ。周囲に砕け散った破片が飛び散る。

数メートル離れた場所での一瞬の出来事に肝を冷やす。ちょっとの差で・・くわばらくわばら

▼石灰岩が覆う不動谷

11m13suzuka-015.jpg 11m13suzuka-022.jpg

谷間が広くなってくると炭焼き窯跡や石組などが点在する。

苔むした石組の側にカツラの木・・ほっと一息つく風景。

11m13suzuka-019.jpg 
谷を遡って左手の斜面に取りつく。ほんの数メートル登ると、そこは山の斜面に付けられた水平道。
ぐるっとまわりこんだので左下に先ほど歩いた行者の谷。
 
谷を隔ててリョウシ・コザトの姿が黄砂に霞んで見える。
斜面の木々が何ともいえぬ彩りだ。歩くほど沁みこんでくるような感覚。
しばらく進むと落葉のなかに古いレールやワイヤーが・・
 
どうやらハイウエイのような道はトロッコ道軌跡のようです。
 
▼リョウシ・コザトを遠望  ▼錦繍回廊
11m13suzuka-025.jpg 11m13suzuka-049.jpg
 
水平道が途切れた辺りから西寄りの尾根筋に進む。
ここも錦繍回廊、落葉床に苔むした石灰岩の露岩がいい風情の尾根。
 
11m13suzuka-057.jpg 11m13suzuka-061.jpg
やがて本日の核心部に到着。露岩の間に欅が林立し、控えめな色のなかで楓紅葉の赤が映える。
素晴らしい自然の日本庭園で、まったりと昼食タイム。11:38
 
11m13suzuka-075.jpg 
 昼食後は谷の源頭部を廻りこむようにP712へと進む。

11m13suzuka-081.jpg 11m13suzuka-111.jpg

道なき斜面を登っていくと右下に昼食を摂ったp598周辺が見える。

霞んではいるが一際、彩りを放っている場所だ。

11m13suzuka-126.jpg 11m13suzuka-127.jpg

▼樹林越しに霊仙山の姿 ▼カレンフェルトの尾根

11m13suzuka-137.jpg 11m13suzuka-140.jpg

高度が上がると、紅葉も落ち着いた色に変わる。

黄砂の霞みで、なんとも佳い風情だこと

11m13suzuka-142.jpg 
羊歯原から見る西南嶺

11m13suzuka-159.jpg  
p712から笹峠を往復した後、行者コバへと向かう。
名前通り、雑木が林立する広々とした場所。

行者喫茶の落葉の絨毯に腰をおろしコーヒータイム。13:56

11m13suzuka-170.jpg 11m13suzuka-175.jpg 

ここから南寄りに進むとアケン原へと降りる激下りの取りつき地点です。

山裾へと落ちる幾つかの谷と尾根が ある判りづらい場所ですが・・
 
Sさんを先頭に木を掴みながら慎重に降りて行くと・・

見覚えのある家の横手にドンピシャと飛び出す(下りのときは写真は撮れませんでした)

鈴鹿の魅力満載コースを案内して頂いたSさん、同行の皆さん、ありがとうございました。
 
錦秋の山を満喫した充実感をお土産に帰路につく。