白谷〜黒河越
滋賀県(マキノ町)
咲き始めのイワウチワ(トクワカソウ)
□2006年4月9日(日)7名
□白谷ー林道ー登山口ー黒河越
滋賀県と福井県にまたがる三国山に残雪と花の様子を見に7名で行ってきました。
白谷から林道を車で上がっていくと、雪で道が塞がれ先に進めない。
ここからは雪で埋もれた林道というより、雪の斜面をへつりながら先に進む。

林道脇にはアブラチャン・マンサクが咲き、雪が解けた斜面にはショウジョウバカマも咲いている。
崩れた斜面の上に綺麗なピンクのイワウチワが咲いていた。他のは蕾だったので、ここぞとばかり木の枝に掴まりながら
斜面を這い上がり、片手は枝・・片手でカメラという不安定な状態で撮る。

三国山の山肌は雪で覆われ、まだ春遠しという感じだ。
この雪面の下が林道
花の稜線漫歩はもう少し先になりそうです
雪で隠れている登山口の看板 ブナの根元の雪解け
マンサク ショウジョウバカマ
黒河越の尾根で昼食を済ませ、もと来た道を駐車地まで戻り、もう一箇所下見の場所である山親父の森に移動する。
写真家の今森光彦さんの著書「萌木の里」で紹介されている滋賀の雑木林です。

同じ場所ではないのですが、水さんが下調べをしていた場所に行ってみると、ポツポツと住宅が立ち並ぶ麓に
そこだけが忘れられたようにクヌギ林が何箇所か点在している。

落葉樹の林の中は、そのまま昔の遊び場に戻ったような懐かしい雰囲気・・・林床も落ち葉でふかふか♪
キンキマメザクラの可愛い薄桃色の花も咲いています。

山親父の姿も色々・・・これだけの姿になるには、どれぐらいの年月が経っているんでしょう。
里山で生きてきた、無骨なクヌギ親父の姿です。

■山親父については同行の貴公子さんから、詳しく説明して頂きました。低徘の博識親父です(^.^)

山親父=クヌギ親父(台場クヌギともいう)
クヌギやコナラを炭やしいたけのほだ木用に伐採し、伐られた木はまた枝を出して、その枝が成長する。
成長した枝は約20年も経つと伐採できる枝になる。これを繰り返すと一本の木で長年、炭を作れるという
昔の里山の生活の知恵ですね。


成る程・・木の姿をよく見ると人間が鋸をひける高さくらいで、幹が変形しているようです。
□山親父いろいろ□
→のイチヤクソウを撮っています・・まさに行き倒れだ(^^ゞ イチヤクソウの葉
この林で小1時間遊んだでしょうか・・・次の場所に移動です。
春になると沢山の花が彩る山の登山口周辺を散策します。
花を撮っている数人のグループに混じって、思わぬ花に大喜び♪こんな場所にこの花が!!

この後、水さん車と別れ、もぐさんと貴公子さんと私の3人は道端に車を停めて、辺りをうろうろ。
ふと足元を見ると、オオイワカガミの群落の中に何やら白い花が?
何と・・・バイカオウレンが満開だ!先ほど別れた水さん車に戻っておいで〜と連絡をし、今年初見の花を楽しむ。
真っ白で清楚なバイカオウレン サンインシロカネソウ
滋賀北部や福井側の山はまだ残雪が多く、
例年より花が遅れ気味ですが
麓の方から春の花が咲き出してきています。
今日は雪解け後に、いち早く咲き出した花を沢山見ることも出来、
残雪歩きも楽しめ、すごく充実した一日でした。
同行の皆さん、ありがとう。5月の花の盛りに再度、訪れたいですね。



      最後にカモシカが見送ってくれました。→